現在4歳児のもも組では、虫が大人気!
進級当初はあまり興味のないお友だちもいましたが、
あることをきっかけに探求心が深まっていきました。
今回はそんなもも組の様子をお伝えいたします。
1:蛹との出会い
5月末の出来事。
散歩中何かの蛹を発見したもも組。
急いで園にある虫かごに入れてしばらく様子を見ました。
まだかまだかと虫かごを覗く日々。
するとある日…蛹からモンシロチョウが誕生しました!
はじめて蛹から孵った蝶を見て驚いた子どもたち。
これがきっかけでもも組は虫探しに熱中するようになりました。
2:虫かごと虫網が足りない!
ある日、クラスで困ったことが…
虫かごと虫網を用意したのですが、数は8個。お友だちは30人。
「どうしたらいいかな?」という担任の問いかけに、
「順番につかう!」
「貸してあげる!」
「貸してって言う」
と子どもたちから声が上がったのです。
この話し合いは、ちょうどこのころねらいとしていた、
”協力することを選ぶと仲間が増える”についても
考えるきっかけになりました。
3:どうやったら捕まえられるかな?
戸外に出るたびに虫探しや虫捕りに熱中していたもも組。
しかしなかなか飛んでいる虫を捕るのは難しく、
歩いている虫を虫網で捕っている姿がありました。
7月に入り、ついに!
飛んでいる蝶を虫網で捕ったお友だちが!
「見てみて!」
「すごいね!」
「持たせて!」
「いいよ」と友だちを自然と認め合います。
そこからさらに火がつき
”私もやってみたい”
”自分もできるかもしれない”
と挑戦する気持ちが芽生えました。
4:いまのもも組
秋になりトンボが空を飛ぶ頃には今まで
飛んでいる虫を取れなかった子も
虫網を使ってトンボを取れるようになりました。
「虫かご持ってる人こっちに来て~!」
「虫網持ってる人、こっちに虫居るよ~!手伝って~!」
「今行くよ~!」
と今ある虫かごと虫網で友だちと協力したり、
相談したりして過ごす子どもたちに心の豊かさを感じます。
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”虫”と過ごす中でに子どもたちが五感を感じて過ごし、
豊かな心が育っていく姿にうれしく思います。
友だちを尊重したり、捕まえた虫を大切にしたりして…
それぞれの気持ちや命を守ることを大切にするもも組。
↑こちらは絵本で見ていたミミズの糞を発見している様子
これからも互いを尊重し思いやりの気持ちを
大切にしてきたいと考えております。
もも組担任:小山 有香