1月27日~2月3日までイタリアのレッジョ・エミリア市に行き、
レッジョ・エミリア・アプローチについて学んできました。
その内容や今後の保育で取り組んでいきたいことをお伝え
させていただきます。
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★レッジョ・エミリア・アプローチとは?
レッジョ・エミリア・アプローチは、イタリアのレッジョ・
エミリア市発祥の教育方法で、教育者の「ローリス・マラグッツィ」
が幼児教育施設を建設して導入したことから始まりました。
ローリス・マラグッツィは「100の言葉」を残しています。その内容は
「子どもが100人いれば100通り、無限の可能性がある」ということ。
この考え方こそがレッジョエミリアの教育理念の象徴です。
レッジョ・エミリア・アプローチは自分で考えて取り組む権利を
重要視し、子どもの無限の可能性や主体性を尊重しています。
0~2歳児の子は言葉のやり取りが難しいですが、
その中でも大切にしたいことは子どもたちの発見や気付きに大人が
しっかりと見守ることです。言葉が出ていない年齢の子でもお友だちが
遊んでいる姿を見て興味を持ち一緒に遊ぶ姿も!感触を楽しんだり、
試行錯誤をしながら遊びを展開している姿も見られるようになったので、
一人一人の考えや個性を大切にしながら保育を進めていきます。
★素材の探求とは?
レッジョ・エミリア市の幼児学校では素材の
美しさや価値の見直しを行っています。
その素材はどこから集めているのか・・
レッジョ・エミリア市の中に「remida」という
場所に集められています。工業的な製品は捨てられしまい
ますが、「remida」で働いている人たちも素材の
研究をして学び、素材の美しさをみんなで見出して
います。光に当てるだけで素材の見え方が変わってきますね!
また、工業製品だけではなく身近な物を
使って素材の探求をすることが出来ます。
例えば下の写真ですが、これは本のページになります。
ページを切り取り光に照らすと全て紙が透けるのでは
なく、1枚1枚紙によって見え方が変わることにイタリアの
子どもたちは気付いたようです。素材の違いや変化を気付くことが
出来ると子どもも大人もワクワクしてきますね!
はなぞのでも今たくさんの素材を使って感触
を楽しんだり造形あそびを取り入れています。
身近に使わなくなった物や子どもたちが普段
触らない紙などあればぜひ園にお持ちください!
★ドキュメンテーションとは?
はなぞのでも行っているドキュメンテーションは
レッジョ・エミリア市の幼稚園でも行っています。
ドキュメンテーションは日々の様子の記録だけではなく
子どもたちの学びを載せています。子どもたちは日々の保育の中で
素材と触れ合い、様々なことを発見し学んだりしています。
写真には物事の完成する姿や遊んでいる姿だけではなく、
遊んでいる時の経過や子どもたちが考えている様子などを載せています。
ドキュメンテーションは週に1度コドモンで
配信されています。子どもたちが活動を通して
どんな学びがあったのか、どんなことを感じたのか
子どもたちの学びのプロセスを保護者の方にも
知って頂けるように今後も伝えていきます。
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今回実際にイタリアでの研修を通して、子どもたちの気付きや
発見・興味に気付き子どもたちが主体的に活動し、それぞれの
個性を引き出せるように保育を進めていくことが大切であること
を学びました。今後は子どもたちの主体性や個性などを引き出せる
ような関わりや声掛けを行っていきます。
つき組担任 寺倉 有咲
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