幌北学園では、お子さま一人ひとりの自主性を育む保育を大切にしています。
いろいろな体験をとおして、悩んだり、困ったり、それによって一生懸命考えたり、挑戦したり・・・、様々な経験が子どもたちの自信や考える力を育んでいきます。
これらは特別な体験からではなく、日々の保育・あそびや行事、そして1日を通して過ごす保育環境などによって、積み重なっていきます。
今回ご紹介するのは、幌北学園の「保育環境づくり」。
海外で保育園運営を行う当学園では、子どもたちの発達・興味・学びなどに応じた環境づくりを重視する海外の保育様式を取り入れ、自主性を育む環境づくりに取り組んでいます。
単に園を装飾するということではなく、興味を引き出すきっかけや、そこから繋がるあそびのコーナーなどを設定。日々の保育や行事からの繋がり、季節や子どもたちの興味・関心からの繋がりなど、さまざま要素から考え、より良い環境づくりを目指しています。
各園で試みている環境づくりの一例をご紹介いたします。
≪園舎全体があそびの空間≫
★くつろぎのスペース(絵本・パペット・クッションなど)や、ごっこあそびを展開できるジオラマコーナー(フィギュア・ジオラマ素材)
例えば、ジオラマあそび。子どもたちによってそれぞれさまざまなストーリーが生まれます。
恐竜に興味を持った子どもたちが「もっと知りたい!」と、種類や大きさなどを調べてみたり・・・。
興味から、知る、調べる、想像する・・あそびの幅がどんどん広がっていきます。
「どんな恐竜がいるのかな?」
「恐竜の大きさって?」原寸大の足跡を床に貼ってみると「わー!でっかーい!!」と自分の足をのせて比べてみたり。興味を発展させる仕掛けをしています。
★考えて作りだすコーナー(ブロック・カプラ・廃材制作など)
ブロック、カプラ、廃材など、それぞれであそぶだけでなく、それらを自由に組み合わせてあそぶことで新しい発見が。想像力や独創性によっていろいろなものが出来上がっていきます。
★砂場やテント、タイヤ、木材などを設置。夏休みに経験したキャンプをイメージしたリアルごっこあそびコーナー
生活や実体験と連動したリアルごっこあそび。経験したことを再現することでリアルなあそびを展開します。自然に体を動かしたり、感じたり考えたり、発見したり・・・。お友だちとの関わり合いも増えていきます。
★製作・工作の動画を観ながら作品づくりができる製作コーナー
≪保育室・廊下・壁や床、園庭・・・ 園舎内外全てがあそびのフィールド≫
各コーナーはあそびのスタート地点の一つです。コーナーごとで完結するのではなく、あそびの中で発見したり想像したり、一人ひとりの興味や自由な発想によって、どんどん展開していけるような仕掛けを考えています。子どもたちの発想にふたをせず、想像力や創造力、思考力などを育みながら、学びの幅や可能性を広げていける環境づくりを目指しています。
子どもたちと一緒に楽しみながら、各園オリジナルの環境づくりを順次取り入れていく予定です。ぜひお楽しみに。