年が明け、あっという間に1月が過ぎ、気がつけば2月になりました。
寒さの中にも、少しずつ春の気配を感じられる頃ですね。
1月13日(西日本では15日頃が鏡開きとされています)に、園に飾っていたお鏡をみんなで割り、鏡開きを行いました。「かたいね」「なかなか割れないよ」と言いながら、友だちや保育者と力を合わせて取り組む子どもたち。普段なかなか経験することのない“お鏡を割る”という体験に、興味津々な様子でした。昔から受け継がれてきた日本の行事に触れながら、お正月の名残を感じ、季節の移り変わりを味わうひとときとなりました。
鏡開きに続き、4歳児・5歳児は日本の伝統行事のひとつである『初釜』も体験しました。
少し緊張した表情を見せながらも、いつもとは違う雰囲気にワクワクした様子の子どもたちです。初釜の前日には、5歳児が園の近くの和菓子屋さんまで和菓子を買いに出かけました。

お店の方が、生和菓子を子どもたちの食べやすい大きさにしてくださり、ひとつひとつ大切に持ち帰りました。地域の方との温かなやりとりも含め、子どもたちにとって貴重な経験となりました。

初釜のはじまりには、使う茶道具の説明に、「これはなに?」「どうやって使うの?」と、子どもたちは目を輝かせながら、ひとつひとつの道具を興味津々に見つめ、話に耳を傾けていました。

和菓子をいただき、お口の中がすっかり甘くなったところで、いよいよお薄をいただきました。初めて口にする子も多く、少しドキドキしながら茶碗を手に取る子どもたち。

「ちょっぴり苦いけど、おいしい~」
そんな声があちらこちらから聞こえ、思っていた以上にお抹茶を味わう姿が見られました。

5歳児さんは、実際にお茶をたてる体験もしました。
最初は「むずかしいな~」と少し緊張した表情で、体もどこか固くなっていましたが、教えてもらいながら少しずつ手首を動かし、真剣なまなざしで取り組む姿が見られました。

0歳児から4歳児までがお昼寝をしている時間、5歳児さんは“おもてなしをする側”として初釜に参加しました。
保育士にお菓子を出したり、お茶をたてたりと、最初は少しぎこちない様子も見られましたが、経験を重ねるうちに次第に表情にも余裕が生まれていきました。

「お菓子をどうぞ」
と、相手の目を見て声をかけたり、茶碗の持ち方を教えたりと、お点前の手ほどきまでできるようになった5歳児さん。
相手を思いやりながら行動する姿に、年長児としての成長を強く感じるひとときとなりました。
甘い和菓子の味や、少し苦いお抹茶の味、そして静かな時間の心地よさ。
初釜でのひとときは、子どもたちの心にそっと残る、特別な経験になったことと思います。
これからも、日々の生活の中に日本の文化や季節の移ろいを感じられる時間を大切にしていきたいと思います。