園の様子 / お知らせ

食育通信⑤こんにゃく作りをしました☆

ばら組で春先から育てていたこんにゃくを秋
に収穫し、そのこんにゃく芋を使ってこんに
ゃく作りをしました。
栽培する時も育て方を図鑑で調べながら成長
を観察していましたが、こんにゃくの作り方
もしっかりと図鑑や本で調べ準備は万端です

作り方を調べる中で色々と食べたいものがあ
がってきました。こんにゃくを使って何を食
べたい?と聞くと、矢継ぎ早に様々な意見が
出てきました。
こんにゃくゼリー・おでん・みそ田楽・こん
にゃくスープ、筑前煮、こんにゃくサラダ、
お雑煮、刺身こんにゃく、玉こんにゃく、等
々。さらに、スーパーで売っているこんにゃ
くは白色と黒色がありますが、そこにも着目
し、どちらの色にするかなども話し合いまし
た。話し合った結果、今年園庭で育ったぶど
うを使ったこんにゃくゼリーと、けんちん汁
の中にちぎったこんにゃくを入れることに。

こんにゃく作りはとても時間がかかるので、
前日に下処理を行いました。
スポンジでこすって泥を落とし、皮をむきま
す。泥が落ちたら芋本来の色が見えてきまし
たが、表面は少し緑がかっていました。この
段階で皮をすべてむくか、残すかでこんにゃ
くの色は変わります。今回は少し皮を残し色
付きのこんにゃくを作ることにしました。
切った時の匂いを嗅くと、何とも言えない匂
いが…。こどもたちにもどんな匂いに感じるか
と聞くと、「むずかしい匂い…。」「なんとも
言えない匂い!」「青いりんごっぽい匂い!」
という意見が出てきました。未熟で渋くて甘く
ないりんごのような、そんな匂いでした。
表面は少しねっとりザラザラしており、切っ
た感触は固い洋梨のようでした。切った芋は
綺麗に洗って次の日に備えます。
当日は茹でた芋をミキサーにかけ、30分置
いておきます。
その間にこんにゃくゼリー作りをしました。
こんにゃくを乾燥させて粉末にしたものと、
アガーや砂糖、ぶどうジュースなどを鍋に入
れよくかき混ぜます。カテリーナ先生も一緒
にクッキングをしました。後は冷やして完成
です。
ゼリーを作っている間にこんにゃくが固まり
ました。そこに水酸化ナトリウムを入れて1
分かき混ぜます。ここで、あのこんにゃく独
特な香りがしてきました。
バットに移し形を整えて切ったらいつも見て
いるこんにゃくの姿になりました!そのまま
お湯で煮たら完成です。
給食の時間にはちぎったこんにゃくをけんち
ん汁の中に入れました。いつも食べているこ
んにゃくとは少し違った食感だったようで、
噛み心地や味の感想を思い思いに口にしてい
ました。
こんにゃくゼリーは芋独特の少しねっとりと
しながらも、市販のゼリーのようなプルンッ
とした食感を楽しめました
今までの生活の中でよく食べる食材のひとつ
ではありましたが、完成するまでにとても多
くの時間を必要とするので、「こんなにも作
るの大変なんでだね!」「誰が一番初めに食
べようと思ったのかな?」「このままでは食
べれないこんにゃく芋と粉(水酸化カルシウ
ム)を混ぜたら食べれるって不思議!」など、
さまざまな発見と新たなな疑問との出会いと
なりました。
-------------------------------------------
普段生活していてこんにゃくはどう作るのだ
ろう?と疑問に思ったことはありますか?私
自身も人生で初めてこんにゃくを作りました。
子どもたちの好奇心から学ぶことばかりです。

厨房 大西拓也

次の記事
おにはそと!ふくはうち! 
前の記事
1月園開放「自由あそび」 

マークの記事閲覧にはパスワードが必要です。

記事一覧