(Sorairokoramuとは?)
日々の子どもたちの園での姿を、園の保育
方針や保育観を織り交ぜながらお伝えする
新しい試みです!
子どもたちの写真メインではなく、文章が
メインとなるので、お時間があるときに
ゆっくり読んでいただけるとうれしいです。
不定期でお届けしていきます☆
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(Vol.3 絵本について➀)
園では、本を好きになってほしいという思いが
前提にあります。絵本から得られるおもしろさや
ワクワク感、想像力、言葉の理解、語彙力の取得
などを大切にしたいと考えています。
「乳幼児期からたくさんの絵本を」や「読み聞か
せは発達にとても大切」など、子育て関連の雑誌
には特集が組まれているのをよく目にします。
今回は、そんな身近にある絵本について、絵本
とは?子どもに発達にとってどんなことがあるの
かなどを考えてみます。
絵本とは、文字通り「絵」の「本」です。古くは
平安時代の絵巻物からはじまったとされています。
絵と文字で表現された世界に没入し、現実とは違う
イメージの中を楽しむことを、身近で気軽に経験で
きるすばらしいツールが絵本です。なので今も昔も
絵本は親しまれてきたのかもしれませんね。
ほとんどの絵本には、ページをめくると一番最初
に、「何も描かれていないページ」があり、たいてい
そのページには色がついています。
この何も描かれていないページの色は、物語の
序章の位置づけとして、物語のイメージ色の
暖色にしよう!だったり、これから始まる物語を
楽しんでもらうイラストが表現されていたりと、
作者の思いやメッセージが込められていたりします。
「へいわとせんそう」の最初のページは黒色。
作者はこの色にどんな思いを込めたのでしょ
うか。
「番ネズミのヤカちゃん」の最初のページには
チーズに潜り込むネズミのイラストが。物語に
潜り込んでほしい!という作者の思いでしょうか。
なんて想像してみるのも、絵で表現される絵本
ならではの醍醐味ですね。
お子さまが、何度も何度も同じ絵本を読んで
ほしいと持ってくることがありませんか?
大人の感覚だと、え~また?一度読んだら違う本
を読めばいいのに、、、と思ったりします。子ども
はなぜ何度も同じ物語を読みたいのでしょうか。
「敏感期」という乳児期に感性が強くなる時期の
ことを指す言葉があります。気に入ったことを
繰り返ししたいという自然な姿と言われています。
「次はこの言葉が出てくる」という、絵本の展開を
覚え、て出てきたときの楽しさや安心感を求めて
いるから何度も同じ本を読みたいのかもしれま
せん。
私の好きな絵本に、「ノラネコぐんだん」という
絵本があります。このシリーズは、ノラネコが悪さ
をしたことがきっかけで事件が起こり、最後は
犬のワンワンさんに怒られて反省するという一連
の流れがおもしろい作品です。
テレビの水戸黄門シリーズのように、悪さをした
悪党を最後は必ず成敗する!のような、「一連の
決まった物語の流れ」が、子どもたちにとっては
安心感や心地よさを感じ、それが人気の秘密だっ
たりするのかもしれません。
「ノラネコぐんだんおすしやさん」より
絵本が子どもたちに重要とされているもう一つの
理由に、親子での「一対一の特別な時間」を持つ
ことが出来ることが思い浮かびます。
親が家事などの手を止め、じっくりお子さまと
向き合うことができる特別な時間ということ
ですね。
本屋さんにお子さまと一緒にでかけ、お子さまが
読みたい絵本と、大人が読みたい絵本(みなさま
が子どもの頃に読んでもらった記憶がある本など
でもいいですね)を探し、連休の秋の夜長に、
楽しい絵本の世界に飛び込んでみてはいかがで
しょうか。
園長 石田 優貴
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