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【コラム】異文化交流プログラム

学園では、コミュニケーション能力や柔軟なグローバル感覚を育むために、「英語あそび」や「英語環境づくり」に取り組んでいます。
さらに2012年から「異文化交流プログラム」を導入し、さまざまな国や文化に触れる活動を取り入れています。

 異文化交流プログラムでは、英語講師以外の外国人の先生が園に1~2か月滞在し、保育に参加します。いろいろな国や地域出身の先生と過ごすことで、「日本語や英語以外の言語がある」、「文化が違う」、「同じあそびや習慣などがある」など、子どもたち自身が気づくこと、発見することがたくさんあり、それが子どもたちの好奇心を刺激し、興味や関心が広がっていきます。また一緒の時間を過ごすことで、子どもたちにとっては「外国の人」ではなく「大好きな先生」となり、言葉の違いなど関係なく自然にコミュニケーションが生まれていきます。

■2012年から、たくさんの国や地域出身の先生と交流を行っています
〈累計18か国25名〉
ドイツ、スペイン、イタリア、チェコ、ポーランド、リトアニア、トルコ、ジョージア、エジプト、エクアドル、カナダ、チュニジア、モンゴル、ベトナム、タイ、インドネシア など

今年度はエジプトとイタリア出身の2名が札幌の各園をまわって交流を行っています。

■イタリア出身 ヴェロニカ
最初は緊張した様子の子どもたちでしたが、すぐに打ち解け、すれ違う度に自ら「Ciao!」と挨拶をする子どもたち。朝の登園時には「おはようございます!」「Good Morning!「Ciao!」と3か国語の挨拶が飛び交うようになりました。挨拶などの言語コミュニケ―ションは、伝わる楽しさと繋がるうれしさを実感できるので、「もっと言ってみたい」「これはなんていうの?」といった好奇心を引き出したり、「言ってみたい!」「話してみたい」という意欲に繋がっています。

子どもたちが大好きなおままごとでは、段ボールで作ったピザ窯でピザを焼いたり、園庭あそびでは、イタリアバージョンの〈だるまさんがころんだ〉などを体験。〈だるまさんがころんだ〉のルールは、なんと日本のものとほぼ同じ!共通のあそびがあることに驚いたり、親しみをもったり、あそびをとおして異文化を身近に感じています。

■エジプト出身 アミラ
〈シーギャ〉という対戦型のボードゲームを教えてもらった子どもたちは、すぐにルールを理解して、「勝った!」「もう1回」と大興奮。発音の仕方を教わって何度も発音してみたり、分からないときはイラストでコミュニケーションしたりと、積極的に関わり合っています。

またエジプトの古紙〈パピルス〉を一緒に作った際は、「できあがった紙に何かを書いてみたい」と子どもたちの「してみたい!」から次の活動に発展。何を書くかを子どもたちと話し合うなか、子どもたちから「アラビア語を書いてみたい!」の声が上がり、自分の名前を書くことに。見慣れないアラビア文字をみて「全然違う!」と、自分で書くひらがなや英語あそびで知っているアルファベットとの違いに興味がわき、「自分で書いてみたい」と、書けるようになるまで何度も繰り返し練習していました。

子どもたちにとって、先生の言葉や文化を知ることは「勉強」ではなく、新しいことを知るあそびであったり、先生をもっと知る・仲良くなるための方法です。異文化交流によって、「違い」に興味を持ったり、「同じ」ことに喜びや楽しさを感じながら、国際社会に必要な「多様性を受け入れる広い視野や考え方」が、自然に身についていきます。

今後も積極的に異文化交流を行い、
1人ひとりが持っている力を伸ばし可能性を広げる体験の機会をたくさん設けていきます。

 

 

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