幌北学園では、ハロウィンも他の行事同様にイベント当日を祝うだけではなく、まなびのきっかけとして、開催日の1ヶ月ほど前から時間をかけて取り組んでいます。
トリックオアトリートの時にお菓子を入れるためのカゴを作ったり、お化けやカボチャの飾りや、ジャックオランタンづくりなどの制作あそびのほか、ハロウィンに関連する表現を練習する英語あそびなど、いろいろなあそびを通して関心を高めていきます。
また、ジャックオランタンコンテストやダンス披露など、クラス単位で競いあったり見せ合う機会を設けることで、子どもたちが目的意識をもってより主体的に取り組める環境づくりを大切にしています。
学園のハロウィン行事の目的の1つは、「外国の文化に触れる」こと。文化を知る・親しむ体験は異文化交流や英語講師との関わりの中でも体験していますが、この行事ではさらにもう一歩踏みこみ、1日を通してハロウィンを体験します。
園舎内の装飾はもちろん、いつもと違う仮装した先生たちやお友だちなど園の雰囲気、お菓子をもらいにまわる体験など、当日は園全体が特別な空間に。普段は恥ずかしがりな子どもも、この日は英語講師やお友だち同士で積極的にコミュニケーションする姿が見られます。また英語あそびのなかで覚えたフレーズや単語を自然に使える機会にもなっており、その体験が英語を話す自信になっています。
もう1つの目的は、「なりきる(=いつもの自分と違う)体験」。当日は保育職員も事務も、バスの運転手までみんなが仮装し、大人も子どもも全員が一緒になって取り組みます。この特別な環境のなか、仮装し「なりきる」ことで、いつもはできない行動ができるなど、表現力や想像力が養われます。その表現力は子どもたちの力となり、次の行事、発表会へも繋がるため、子どもにも職員にも人気な行事となっています。