進級はお子さまにとっても保護者のみなさんにとっても嬉しい反面、不安の声も多く聞きます。子どもたちには、新年度をわくわく楽しみにしてもらいたいと思いますので、不安を解消するために学園で行っている取り組みや、ご家庭でのお声がけなどについてご紹介します。
■不安は「少しずつ解消」することが大切
毎日一緒にいたお友だちや先生、過ごす場所が変わるなど、環境の変化には大人であっても緊張するものです。緊張や不安をやわらげ解消するためには、新しい環境に少しずつ慣れることや期待を膨らませるような声がけが大切です。
〈少しずつ環境に慣れる〉
幌北学園では、進級前に新しい環境を知るための移行期間を設けています。
例えば、0歳児はお布団でお昼寝していますが、1歳児からコットに変わるため、3月からコットで寝る練習を始めます。また、2歳児以降の子どもたちは1つ上のクラスで生活する機会をつくります。担任やクラス人数が変わる場合は、担任を入れ替えたりクラスを混ぜたりと、新しい環境に少しずつ慣れてもらうことで、徐々に気持ちの準備ができていきます。
小学校進学の場合は、通学路に慣れておくようにしましょう。入学前に親子で何度か歩くことで、危険な箇所があればそれを回避する方法を決めておくことができます。またお子さま自身が道に慣れ、どれくらいで着くのかなどの時間感覚なども養うこともできます。お子さまはもちろん、保護者の皆さまの不安解消にも繋がるので、ぜひ一緒にご確認ください。
〈声がけで不安な気持ちを前向きに〉
「お兄ちゃん、お姉ちゃんになるの楽しみだね!」「小学校楽しみだね!」など、お子さまと同じ目線で一緒に楽しむような前向きな声かけをしてみてください。「○○できないと○○できないよ」のような声かけは不安やプレッシャーをかけてしまうのでお気を付けください。一度に全部できなくても大丈夫です。できたことを褒めるようにするなど、挑戦する気持ちを応援してあげてください。
■進級・進学の不安は一緒に乗り越えましょう
お子さまはこれまで園やご家庭でたくさんの経験を積んできています。それぞれのペースは違っても柔軟に対応できると思いますので、自信を持って送り出していただければと思います。
不安に思うことなどありましたら、お気軽に園へご相談ください。
保護者の皆さまと一緒に、お子さまが「自分で踏み出す一歩」を応援し、たくさんの一歩を積み重ねていけるように見守っていきます。