幌北学園では、さまざまなあそびや体験を通して、子どもたちの感じる心、考える力を伸ばしています。また、一人ひとりの興味や関心、個性を尊重する環境づくりをすることによって、違いを認め合い周りに流されない勇気を持った主体性のある子どもを育むことを大切にしています。
【教育・保育の目標】
好奇心のタネをまき
「一生ワクワク生きてく子」を育む
●個々の好奇心や興味を尊重し褒めることで、一人ひとりの個性や強みを伸ばします。子どもたちの「どうして?」は考える力や意欲へ繋がっています。小さな気づきを探求し学び繋げていくことで、一人ひとりの個性や可能性を伸ばし主体性を育みます。
●新たなことに挑戦する積極性とそれら成功体験による自信を身に付けます。
子どもたちにとって失敗と成功はどちらも大切な経験です。失敗を恐れず繰り返し挑戦し、成功した時の充実感や達成感が生涯の自信となり、次の挑戦への意欲や自立心を育みます。
●グローバルに活躍できるコミュニケーション力や多様性を身に付けます。
様々な個性や文化の違いを理解・尊重し、自らの価値観を世界に広げます。またグローバル化する環境においても、自分自身の考えを論理的に発信するコミュニケーション力を身に付けます。
これらの目標達成に向けて実施している具体的な活動を一部ご紹介します。
■食育活動
幌北学園の食育活動では「畑で野菜をつくる」だけでは終わりません。そして、どうして種を土に植えると芽がでて花が咲き、実になるかは子どもたちに直接教えません。活動の目的や答えは職員が用意するのではなく、子どもが自ら考え、答えを探して行く過程を大切にしています。
時には土から出てくる虫を図鑑で調べたり、自然や季節について考えたり、草食系や肉食系の恐竜の話にまで展開することもあります。学びの源は好奇心なので、職員は答えを教えるのではなく、子どもたちの「なんで?」や「どうなるの?」という興味を育て、一緒に考えます。
野菜を育てる体験は食への興味の他に、様々なことを知るきっかけとなり、喜びながら世話をしたり、失敗したりという経験は、生産者やご飯を作ってくれる人への感謝の気持ちにも繋がります。住んでいる地域の特徴や日本の食文化だけではなく、世界には様々な地域や食文化があることについて知るきっかけにもなるよう、活動を展開させながら日頃の保育に取り入れています。
■行事
幌北学園では、行事をお祝いすることが目的ではなく、食育活動同様に前後の活動を重要視しています。例えば伝統行事「こどもの日」は、こいのぼり製作で終わるのではなく、端午の節句の意味を知り、過去と現在の時代の環境の違いや、世界にも似た行事がないかなど、子どもたちと一緒に調べます。
興味を持ったことや疑問に思ったことを、子どもたち自身が調べているうちに、また新しい気づきや疑問が生まれ、どんどん展開させていきます。
運動会や発表会、スポーツフェスティバルは、日々の練習の成果を本番で披露します。ここで重要なのは、その過程と結果から得られる自信や達成感、充実感、団結力、喜びや悔しさが次の成長へと繋がっていくことです。達成感や充実感は次へ向かう力となり、悔しさやそれをバネに頑張った経験は、困難を乗り越えるための力となります。
■保育の環境づくり
あそびが発展し、次のあそびへ繋がる環境づくりにも力を入れています。例えば、ジオラマあそびのコーナー。いろいろなストーリーを作りながら想像力が育まれていきます。恐竜ってどんな大きさ?どんな種類が?興味に応じてどんどん発展していけるよう図鑑・絵本コーナーや想像力を形にできるクラフトコーナーを用意します。
各コーナーはあそびのスタート地点なので、そこで完結するのではなく次へ発展する空間づくりの仕掛けを考えています。子どもたちが夢中に探求し、知識を深めるだけではなく、自分の知らないことを発見する楽しさや他人へ伝え共感する喜びに繋がります。
より良い教育・保育を目指して
子どもたちの可能性を伸ばしたい。笑顔にさせたい。その思いを保護者や地域とも共有しながら、常により良い教育・保育を考え、実現するためにオーストラリアにある姉妹園を始め、世界の優れた教育・保育を参考にしながら、自園に合わせて最適化をして、教育・保育を発展させていきます。