3月13日に卒園セレモニーを終え、
新年度に向けたお部屋移動が始まりました。
子どもたちは、ひとつ大きいクラスへ行く
ことに少し不安そうな表情や、
期待と喜びに満ちた表情を見せています。
2019年度の幌西そらいろ保育園では
『異年齢での関わり』に重点を置き保育を
行ってきました。
きっかけとなったのは年長児の姿。
小さいお友だちがいても順番を譲れなかったり
『自分が』という気持ちをなかなか抑えられ
ない様子から、自分たちが『大きい』という
ことを自覚してもらいたいと考えたことが
始まりです。
関わりといっても、大勢で一緒に遊ぶには
危険も伴うので、年長児が0~2歳児の部屋へ
午睡明けに着替え等の手伝いに行くことに
なりました。
初めは自分の弟妹や顔見知りの子に関わったり、
泣かれてしまったことに戸惑っていた年長児
ですが、少しずつ小さいお友だちへの関わりを
知っていきました。
こうした関わりを続けていくうちに、
少しずつ子どもたちの様子に変化が見られる
ようになりました。
0歳児は年長児に対し愛着を持ったり、
年長児にしてもらったことを真似て、
お人形のお世話をしたり。
3・4歳児は年長児にあこがれの気持ちや
仲間意識を持ち、行事では団結して取り組む
姿が見られるようになりました。
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今回の異年齢の関わりを通して、
自分よりも小さい子に対し優しくしてあげる
という『思いやり』の気持ちは、言葉で
教わるのではなく、実体験や
『自分が大きい』という自覚から生まれる
のだと気づかされました。
年長児は卒園してしまいましたが、優しく
してもらった体験から、今度は在園児が
思いやりの気持ちを持って小さいお友だちに
関われるよう、2020年度も引き続き
異年齢での関わりを大切に保育をしていきます。
総主任:藤田