うさぎ組に進級して1カ月。新しい環境に慣
れて、うさぎの保育室がもうすっかり自分た
ちの居心地の良い場所になっています。初日
は、担任の先生が変わっていることに「どう
して??」という表情をしていた子どもたち
ですが、いつの間にか、毎日顔を合わせる先
生の名前を覚えて、登園してくると「会いた
かったよ~!」と抱きついてくれる程です。
うさぎ組の保育室はワクワクする構造になっ
ています。机のある部屋では、食事や製作の
際など、今は自分の座る場所とグループを決
めて座っています。まずは自分の座る場所を
覚え、正しい座り方で椅子に座れることを目
標としてきましたが、今では迷うことなく席
に着くことができるようになりました。
朝の会や帰りの会、お話を聞く時の姿勢が立
派で、早くも2歳児の風格が垣間見えます。
机のある部屋から少し階段を上がると、まま
ごとのコーナーがあります。ドレッサーでお
化粧の真似をしたり、シンクでお皿を洗った
り、美味しそうな食事を作るなど、その姿は
お父さん、お母さんの姿を見て学んだことで
あることがわかります。
ここで赤ちゃん登場!3人のお人形を並べて
寝かしつけををするのは、保育園に来ている
からこその技です。午睡の時に、先生がこう
しているのをよく見ているのですね。その姿
が可愛らしくて、思わず笑みがこぼれてしま
いました。
全て経験から実践しているのが、見立て遊び
の面白いところでもあります。
ままごとコーナーから小さなドアをくぐり、
階段を下りるとホールの部屋に行くことがで
きます。
ここでは、大型積木、風船やボール遊び、ブ
ロックや電車など大胆な遊びが繰り広げられ
好きな遊びをダイナミックに楽しんでいます。
欲しい玩具があると、「貸して。」「いい
よ。」のやり取りが生まれたり、順番を待つ
ことも覚えています。ホールでは、午睡や英
語、体操の正課レッスンもしています。
この部屋を出て階段を登ると、机のある部屋
に戻ります。こうして、秘密基地感覚を味わ
える環境の中で過ごしながら、日替わりの活
動や遊び、友だちとの関わりを通してワクワ
ク感を高めています。
4月は製作でいちごの花かごを作りました。
小さめのペットボトルの蓋に麻ひもをグルグ
ルと巻いた物をボンドでつけると、子供の手
にぴったりのスタンプが出来上がりです。赤
い絵の具をつけて、ペタペタと好きな場所に
スタンプ!
いちごの種は、綿棒の先に黒い絵の具をつけ
て押していきます。
最後にへたの形のシールを貼って完成です。
みんな自分のいちごに大満足。お部屋に飾る
と、そこから取って食べる真似をして遊びが
広がっていました。子どもたちは楽しい遊び
を生み出す天才です。
こうして、うさぎ組は「はじめの一歩」を踏
み出しました。14人の可愛い足跡がどんな風
に増えていくか楽しみです。
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お散歩では友だちと手をつないで歩くことが
上手になってきました。異年齢児と出かける
ことも増えています。遊びや活動のなかで芽
生える感情に共感し、発見を一緒に喜びなが
ら、笑顔が溢れる毎日になるよう過ごしてい
きます。
うさぎ組担任 川上 寿美